2017年9月14日

【建物女子】 SFマンガっぽい近未来物件に萌える。

みなさん、「近未来都市」と聞くとどのような風景を思い浮かべますか?

 

たとえば漫画「鉄腕アトム」や「ドラえもん」に出てきた、透明パイプトンネル(動く歩道つき!)、空へと高く伸びた高層ビル、そして交通規制がどうなっているか不安になる空飛ぶ車など。

 

のび太の子孫セワシが着ているボディフィットなスーツはいただけなかったものの、

「こんな未来がくるのか!」と子どもながらに、ちょっとわくわくしましたよね

 

そして2017年になった今、周りを見渡して「想像とは違う……」とがっくり肩を落としているあなた。朗報です。

 

町の景色は違うかもしれません。しかし、

実は漫画に描かれていたような近未来的な建物はあるのです。

それを証明するために、今回は東京都内で見ることができるものをご紹介したいと思います。

 

■黒川紀章設計「中銀カプセルタワービル」1972年竣工

ばばん!!!

 

 

ブロックが積み重なったような建物は、なんとカプセル型の集合住宅!

「カプセル」という単語に、もう心が震えますよね。

 

この建築構造はトウモロコシを想像してみるとわかりやすいかもしれません。

芯となる垂直上の建物の周りに、カプセル型の部屋が取り付けられていて、(技術上は)そのカプセルである部屋を外して取り替えたり、パーツを増やしたりすることもできるのです。

 

 

側面から見るとひとつひとつの部屋が独立しているのがわかります。

あれを取り外すことができるなんて、巨人がいたらジェンガ遊びをしてしまいそうですね……!!

(実際に取り替えた例はないようです)

 

保護用の網や垂れ下がるコードが、無骨感MAX。

現在も居住者がいて、集合住宅としては現役バリバリです。住んでみたい!!!

 

 

■GUNKAN東新宿ビル、1970年竣工(2011年改築)

次は、「軍艦マンション」という異名を持つ建物!!

このマンションは、元々陸軍船舶兵出身の「狂気の建築家」と呼ばれた渡邊洋治によって設計された作品です。

前情報だけでお腹いっぱいになりそう。

 

でかい!圧倒的な存在感。これこそバトルシップ!!

マンションの屋上に見える給水タンクが、主砲台がある艦首のよう。

こちらも先ほどの「中銀カプセルタワー」と同じように、Y字型の芯(廊下)に、各階横長の6畳の鉄製の居室ユニットが150基ほど取り付けられています。

 

 

船の長細いボディを模すために、ユニットは後ろに向かって段々に組まれているというこだわり。

2011年の改築前は、老朽化もあり本物の軍艦に見えたという……。

 

■丹下健三設計「静岡新聞 東京支社」1967年竣工

こちらは第二次世界大戦復興後から世界で活躍した日本建築家、丹下健三による設計の建物です。

円筒形の建物に、箱状のオフィスが葉っぱのように横から生えている面白い形状をした建物です。

こんなアグレッシブなオフィスを認めた静岡新聞、やるな……。

 

新橋近くのオフィス街にあり、同じビル群の中にあるにも関わらず景観に一切なじまないというアナーキーさ。

しかし、なぜこんな形になってしまったのか。

 

■メタボリズム建築運動ってなに?

これらの作品は、1959年に開始した「メタボリズム建築運動」で考案されたものを実現したものです。

メタボリズムと聞くと、なんだかグラマーな人を想像してしまいますが、身体の細胞が代謝をすることを指します。

 

身体が新陳代謝をし、細胞を再生・増加させていくように、建築運動では社会の変化、人口の成長に合わせて、都市が成長できる都市計画、建築法を提案しました。

 

たとえば、人が活発に住まいと仕事場(公共の場)を行き来できるスムーズな道路計画。

人の増加、生活スタイル、時代の変化に合わせて部屋を増やしていくユニット型の居住空間。

中には、面積が少ない日本の陸地から飛び出し、海に生活空間を求めた海上都市計画なども。

 

メインメンバーだった「中銀カプセルタワー」の黒川紀章、菊竹清訓などは1970年の大阪万博の会場・建築計画に協働で携わりました。

 

実写映画化した漫画「20世紀少年」の中で、子ども時代の主人公たちが目を輝かせた大阪万博の近未来的な会場。

1969年に小学館の学年誌にて連載を開始した「ドラえもん」が描いた22世紀都市。

1952年から「少年」(光文社)にて連載開始し、21世紀を舞台にして描かれた「鉄腕アトム」。

連載時期が異なる3つの漫画ですが、実は同じ建築運動から生まれた近未来的建物が描かれていたのです。

 

今度は東京の観光名所になっている、メタボリズム建築運動で活躍した設計家の作品をご紹介します!

見たことのある建物でも、背景を知るとまた違って見えるかもしれません。

 

■菊竹清訓設計「江戸東京博物館」 1993年竣工

 

高床式住居からインスピレーションを受けたという「江戸東京博物館」。なぜか初めて見たときは、80年代特撮系に出てくるロボットを思い出しました。

階段を上った先にある常設展に向かうエスカレーターは、おもちゃのようなチューブ型のトンネルになっていて近未来感が漂います。

 

 

 

■丹下健三設計「東京カテドラル マリア大聖堂」1964年竣工

 

見た角度で違う印象を受ける「東京カテドラル マリア大聖堂」。

中に入り、天井を見てみると建物自体、そして頂部において十字架の形をしていることがわかります。結婚を夢見る人の中には「ここで式を挙げたい」と心の中で咆哮した人もいるのではないでしょうか。それくらい素敵な教会です。

 

 

 

■丹下健三設計「国立代々木競技場」1964年竣工

上から見ると、半円を少しずらして向かい合わせた陰陽のような形をしている「代々木第一体育館」。改めて見てみると不思議な形をしていますよね。

 

駅に近いことから原宿口がメインの入退場口となっていますが、実は入口をくぐると会場までは右回りで進まなければいけません。

ここに、人は身体の左側にある心臓を守ろうと左回りを好み、反対に心臓を外側に向ける右回りに不安を感じるという「右回りの法則」のにおいがします。

 

ここは競技場。アスリートのためにつくられた施設であり、会場が欲しているのは人々の熱狂です。会場につくまで右回りに移動させることで、観客の心拍数を上げる構造をわざわざ丹下氏はつくったのではないかと、変に勘ぐってしまうのです。(あくまでも筆者個人の見解です)

 

 

■黒川紀章設計「国立新美術館」2007年竣工

未確認飛行物の形状をした売り場の奥には、波打つガラス壁で覆われた「国立新美術館」が。

中に入ると、光が透過して照明いらずの明るい室内。そびえたつ逆円錐のモニュメント……かと思いきや、上部には宇宙ステーションのような空中レストラン。

 

メタボリズム建築運動メインメンバーのひとり、黒川紀章による21世紀の作品は、宇宙に恋焦がれる子どもの夢を詰め込んだような美術館です。

 

21世紀を生きる私たちは「近未来」と聞くと、未来を想像せずに、過去に描かれた「未来の姿」を思い出します。そんな逆説的なノスタルジーを感じさせる「近未来」的建物。

 

改めて町を見まわしてみると、巨匠たちが生み出した建物の遺伝子を受け継ぐ建物がちらほら。

ちょっと歩いてみたら、身近な「近未来」が見つかるかもしれません。そしてそれは外だけでなく建物の内側でも見つかるようです。

 

腕時計型の3Dビデオ電話はまだだけど、au HOMEの鍵開閉状況センサーをドアに取り付けるだけで、スマートフォンを使って家の鍵が閉まっているかを出先でチェック。さらに仕事中でも、リビングのドアにマルチセンサーを付けておけば、子どもの帰宅を確認できます。

 

https://www.au.com/auhome/?bid=we-we-gn-2601

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RWiTERRWiTERこの記事を書いた人

小林有希

アパレルのバイヤーから脱サラしてフリーライターとスナックのママへ転身。HiNT!編集部。

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